リハビリの担当者は選べますか?
リハビリの担当者は選べますか?
病院ではまず選べないでしょう。介護保険系ではリハビリの担当者指名するということもありますが、大抵は「どんな人がいて、この人がいい」というのはわからないのが通常です。どんなリハビリを受けたいか希望を伝えると良いでしょう。空きがある場合は、内容に合わせた担当者にしてくれるでしょう。但し、この人しか空いていないという場合もあります。変更はリクエストできます。
リハビリ担当者の変更のリクエストは失礼にならないか?
担当変更したとしても次の担当者が現在の担当者より良いか分かりません。まずは明確な希望を現在の担当者に伝えてみるとよいでしょう。(マッサージが痛い、運動がきつい、もっと運動したいなど)
痛いので、弱くマッサージしてもらえますか?
このくらいですか?
もっと弱くお願いします
その上で対応が変わらない、やっぱり他の人に担当を変えてほしいならば、言った方がいいです。担当変更してほしいとは本人に向かって直接は言いにくいでしょう。事務所に電話して伝えるといいです。
リハビリのマッサージが痛くて。担当の人にも言ったんだけど、あまり変わらないんです。他の人に変更してもらえませんか?
我々は担当変更の希望を受けるとショックはありますが、理由を言ってくださると、自分の問題点に気付き、改善に向けて努力することができます。一時はショックでも、長い目で見れば有り難い助言となります。遠慮なく言って下さい。
それでも理由を言いにくいときは「女性がいい」「男性がいい」などの理由にする手もあります。
ちなみに担当者変更の理由で多いのは、本人希望は「マッサージが痛い」から。家族希望は「もっと運動させてほしい」です。
リハビリの担当者によってどんな差がありますか?
性格的にあうかどうか、相性はあります。
何が得意か苦手か。
一概には言えませんが、男女で以下のような差が出やすいです。
男性:力がある。マッサージについては男性の方が力が強い傾向があります。遠慮なく、力の強弱のリクエストは言って下さい。介助量が多い方、体が大きい場合は特に男性の方が適しているでしょう。
女性:生活の様々な点に気がつきやすく、生活リハビリ(日常生活動作や家事訓練など)を希望する場合。痛みが強い場合、女性の方が軽めのマッサージでよいようです。
個別の差はどんなところにありますか。呼吸器系、整形外科疾患、リウマチ、脳卒中、神経難病などの疾患により得意な分野、苦手な分野があることもあります。介助の上手・下手、マッサージの上手・下手、運動プログラムの豊富さ、身体機能訓練重視、生活リハビリ重視などの差もあるでしょう。
理想の担当者
気を使わずリラックスできる、話しやすい、質問しやすい、今の状態について説明してくれる、今後の目標・方向性・プログラムについて話し合える、説明してくれる。そんなリハビリの担当者なら最高ですね。
あなたが求めるリハビリと内容が合っているか。まずは希望を伝えてみましょう。今は難しくても長期目標として考えてくれている場合もあります。なんでも話し合えるかどうかが大事です。
「あなたにあった」「あなたのための」リハビリにするには、具体的な希望や目標を伝えることです。
①今一番困っていること、今すぐできるようになりたいこと
②いずれ(数ヶ月くらいで)できるようになりたいこと
③いつか(年単位で)、できるようになりたいこと。
私たちセラピストも具体的な希望があった方がリハビリしやすく有り難いのです。
リハビリの時間
介護保険ではリハビリの時間は1回40分だと週3回まで、1回60分だと週2回までとなります。介護度によって使える単位数が変わります。様々なサービスを利用していると、単位が足りなくて60分のリハビリ希望でも40分しかできないこともあります。60分と40分、どちらがいいの?
リハビリではまず、血圧、体温、血中酸素濃度等のバイタルサイン測定を行います。終了時には記録を書きます。この2つの作業で大体10分ぐらい使います。すると40分のリハビリなら実質30分、60分のリハビリなら実質50分となります。「運動だけ」「マッサージだけ(筋緊張緩和と関節可動域訓練)」のリハビリなら40分でもいいかもしれません。運動もマッサージも!となると60分あった方が良いでしょう。
また運動だけでも、長距離歩きたい、たくさん運動したい、こまめに休憩を入れなくてはいけないなどの希望や条件が出てくると60分あった方が良いでしょう。
マッサージだけでも、部位が全身、身体が硬い、痛みが強いなどの症状によって60分必要になってきます。
単位数に余裕があるなら60分をお勧めします。