1995.4:作業療法士国家資格取得
経験年数25年
7年間リハビリテーションセンター勤務
以降 介護保険系サービスに従事

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動きを重心移動の視点から考える : 寝返り編

基本動作

動くと言う事は重心を移動するということから成り立っています。

座位保持や立位保持は重心を安定させることが必要です。動くときは重心を不安定にさせて動作が始まります。

寝返り

足を伸ばして寝ている時はとても重心が安定しています。この時重心の位置はおへその下10センチ位です。

①両膝を立てる(曲げる)と重心の位置はへそより頭方向に動きます。それだけで重心が不安定になり動きやすくなります。

③重い頭も寝返りしたい方向に向けます。両手を組み(麻痺があれば、健側で麻痺側の手をつかみ)、寝返りしたい方向に両手を持って行きます。

④脚も寝返りしたい方向に倒します。

⑤寝返りしたい方向に更に手を伸ばします。簡単に寝返りが出来ます。

自立度を高めるためには何ができるのか見極め、できるところはやって頂き、できないところだけ介助する。そしてできないところを少し介助して、出来るようにしていく。

膝を曲げることができれば、曲げてもらう。片脚しかできなければ、片脚だけでも。もう片脚も少し動かせるなら、軽い手助けをしながら動かしてもらう。その積み重ねにより、動作が自立していきます