動くと言う事は重心を移動するということから成り立っています。
座位保持や立位保持は重心を安定させることが必要です。動くときは重心を不安定にさせて動作が始まります。
寝返り
足を伸ばして寝ている時はとても重心が安定しています。この時重心の位置はおへその下10センチ位です。
①両膝を立てる(曲げる)と重心の位置はへそより頭方向に動きます。それだけで重心が不安定になり動きやすくなります。
③重い頭も寝返りしたい方向に向けます。両手を組み(麻痺があれば、健側で麻痺側の手をつかみ)、寝返りしたい方向に両手を持って行きます。
④脚も寝返りしたい方向に倒します。
⑤寝返りしたい方向に更に手を伸ばします。簡単に寝返りが出来ます。
自立度を高めるためには何ができるのか見極め、できるところはやって頂き、できないところだけ介助する。そしてできないところを少し介助して、出来るようにしていく。
膝を曲げることができれば、曲げてもらう。片脚しかできなければ、片脚だけでも。もう片脚も少し動かせるなら、軽い手助けをしながら動かしてもらう。その積み重ねにより、動作が自立していきます